経済指標に注目してみよう

FXにおける投資対象は「通貨」。
通貨の価格は、様々な事柄の影響を受けて変化しますが、とりわけ大きな影響を及ぼすのは(経済状況をはじめとする)その通貨を発行している国の状態です。

よって、為替の相場を読み解くためには、投資対象に選んだ通貨を発行している国の経済状況の把握が必須!

また、異なる国から発行されている2通貨の転換を行うFXでは、選んだ2通貨を発行している2国間にある経済の力関係などについても注目していかなくてはなりません。

では、どうしたら各国の経済状態を把握し、その情報を投資に役立てていけるのでしょうか?

【経済指標をチェックせよ】

FX投資で欠かすことができない各国の経済状況の把握……
その判断をするうえで重要なものといえば、これ!
各国の経済状況を数値化した数々の「経済指標」です。

とは言ったものの、各国の公的期間から発表される経済指標の数は実に豊富。

国内総生産、景気動向指数、百貨店売上高、完全失業率、消費者物価指数、貿易統計などなど…日本のニュースでよく取り上げられるものを挙げただけでも色々ありますね。

さて…理想を言えば、(取引している通貨の発行国から)発表される指標の全てに目を通すのがベスト。
ですが、それは難しいのが現実。まして外国の経済情報の収集となると容易にはいきません。

発表される経済指標全部をチェックしようとすれば、かなりの負担になることは明白!

よって、特にFX初心者の方は、自分が注目していく指標を予めいくつか選び、それをチェックするところから始めるといいでしょう。


【市場参加者が最も注目している経済指標を探せ!】

先述の通り、全ての経済指標に目を通すことは大変です。
しかしながら、チェックする経済指標を“1種類”に絞り込んでしまうのもオススメできません。

というのも、経済指標は“状況に応じて最適なものを利用”していくのが重要なためです。

具体例をあげながら、その点をカンタンにご説明していくことにしましょう。

…少し前のことを思い出してみてください。
およそ2005年の1月~2007年の6月にかけて、日本の貿易収支は黒字でした。

一般的に貿易収支が黒字を計上している国家の通貨は高くなるのが基本
貿易統計の結果だけで判断するなら、相場は“円高”に動くはずでした。

ところが、実際にやってきたのは円高ではなく“円安”!
1ドル=101円だったものが124円にまで大きく円安に傾くという“例外パターン”が起きたのです。

なぜこんなことが起こったのか。
その原因は、日米の金利差にありました。

当時、アメリカとゼロ金利政策を始めていた日本の間には、金利に大きな開きがあったため、市場参加者の多くが「円売り・米ドル買い」を実施。その結果、貿易黒字にもかかわらず円は売られることとなったのです。

もしもこの際、貿易収支だけに着目して金利を無視していたら……?
円安を想定した取引を行い、その結果、損を抱えることになったでしょう。

つまり…経済指標から得られた情報をうまく活かして市場傾向を掴むには、数ある指標の中から、多くの人が強く関心を寄せているものを見つけ出す必要があるということ。
適当に目についた経済指標を、どれでもいいから見れば良いということではないのです!

ぜひ今後、経済指標を投資に活かしていくにあたっては、「市場参加者が今一番関心をもっている経済指標はどれか?」という点に注意しながら、いくつかの指標に目を通していくようにしていただければと思います。